今回は皆さんに海外旅行で合った被害について報告します。
これを読んで旅行先では注意するようにしてください。
今まで、9ヵ国の国に行って、それぞれの国で色々な被害にあってきました。
治安が良いと言われる国でも、日本とは感覚が異なります。
実際に被害にあった経験を皆さんにお伝えしますので、海外に慣れていない方はこの記事を読んで注意するようにして下さい。
旅行先であった被害
日本人は1年間で何人くらいの方が被害にあっているのでしょうか?
外務省が「海外邦人援護統計」のレポートの中に記載されている被害の総件数についてお伝えします。
総件数 | 内訳 | 総人数 | 海外渡航者数 | ||||
強盗・窃盗・詐欺 | 遺失・拾得物 | 所在調査 | そ の 他 | ||||
2011年 | 17,093件 | 5,010件 | 3,415件 | 3,271件 | 5,397件 | 19,533人 | 16,994,200人 |
2012年 | 18,219件 | 5,198件 | 3,597件 | 3,925件 | 5,499件 | 20,378人 | 18,490,657人 |
2013年 | 17,796件 | 5,091件 | 3,338件 | 4,258件 | 5,109件 | 19,746人 | 17,472,748人 |
2014年 | 18,123件 | 4,796件 | 3,323件 | 5,222件 | 4,782件 | 20,724人 | 16,903,388人 |
2015年 | 18,013件 | 4,473件 | 3,256件 | 5,063件 | 5,221件 | 20,387人 | 16,213,789人 |
2016年 | 18,566件 | 4,137件 | 3,448件 | 6,179件 | 4,802件 | 20,437人 | 17,116,420人 |
2017年 | 19,078件 | 4,266件 | 3,456件 | 6,583件 | 4,773件 | 21,309人 | 17,889,292人 |
2018年 | 20,630件 | 4,488件 | 3,514件 | 7,479件 | 5,149件 | 22,349人 | 18,954,031人 |
2019年 | 20,295件 | 4,574件 | 3,772件 | 5,411件 | 6,538件 | 21,725人 | 20,080,669人 |
2020年 | 21,762件 | 1,176件 | 949件 | 176件 | 19,461件 | 14,771人 | 3,174,219人 |
2020年 海外邦人援護統計レポート引用
2020年はコロナ禍の影響で海外渡航者数が減少しているため、統計が分かりづらいですが、毎年、約1000人に1人が何らかの被害にあわれています。
実際に旅行、仕事と色々な目的で海外へ渡航しましたが、その中で次のような被害にあいました。
実際に海外旅行で合った被害
- お釣りのごまかし
- 置き引き
- タクシー運転手が道を遠回りする
- 切符購入時の恐喝
- 観光地でのお土産強制販売
1つずつ具体的にどのような被害だったのかお伝えします。
お釣りのごまかし
基本的に日本人は英語が苦手なこともあり、何も言わない方が多いため、お釣りに関してはごまかされることが頻繁にあります。
ちゃんとしたお店で商品を購入するときは大丈夫だと思いますが、路面店などでは注意が必要です。
被害1:フランスのジェラート屋さん
ヨーロッパでは基本、ユーロが通貨として使われますが、20年くらい前では自国の通貨とユーロの両方を使用している国が存在していました。
フランスの路面店でジェラートを食べたく、ユーロを払って購入しましたが、お釣りはユーロではなく、フランで返ってきました。
後で、フランをユーロ換算し、計算してみると、お釣りの金額が全く異なっており、かなり安い金額をお釣りとして受け取っていました。
慣れていないことだと、とっさの判断ができないので、お釣りに関しては基本、ごまかされることを前提にきちっと確認するようにしてください。
被害2:シンガポールのタクシー
仕事の帰りから一人でタクシーに乗ってホテルまで帰った時のことです。
3週間ほど、シンガポールに滞在する出張の後半だったため、会社からホテルまでのタクシー代金については、だいたい覚えていました。
到着して料金を支払い、お釣りを受け取ったところ、明らかにお釣りが少ないことが分かり、間違っているのではと質問したところ、コンソールボックスを開けて、小銭入れから効果を確認せずに適当にお釣りを渡されました。
怪しいと思い、もう一度、確認したところ、まだ全然足りていません。
再度、問いただしたところ、ちゃんと効果を見ながら正しいお釣りを支払ってくれました。
この運転手はホテルの場所が分からず、仲間たちに電話をしながら目的地を探してくれたので、親切な方だと思っていましたが、最後はお釣りをごまかそうとする行動に出ました。
見た目とやっていることは異なりますので、親切だからといって安心するのはやめましょう。
置き引き
今までの海外旅行の中で精神的に一番つらかった被害が置き引きになります。
荷物を取られてしまうとせっかくの楽しい旅行も台無しになりますよね。
被害3:イタリアの特急列車
イタリアに旅行に行き、ミラノからジェノバに特急列車で移動している時のことです。
列車には観光客や現地の方など、たくさんの人が乗車していました。
この列車の中で窓側の席が向かい合わせで空いていたため、友人と持ってきたリュックを座席の上の荷物棚に置いて、目的地まで話をしながら旅路を楽しんでいました。
その時、上から隣の座席でPCを使用している女性の頭に荷物が落ちてきました。
そして、その荷物を立っていた男性がすぐに取り上げ、さっそうとその場を離れていきました。
目的地のジェノバに到着して列車から降車するときに自分の荷物が無くなっているのに気が付きました。
列車の中、どこを見渡しても荷物がありません。
今思えば、女性の頭に落ちきた荷物が自分のものだったのだと思います。
すぐに鉄道警察に行き、事情を説明しましたが、結局、荷物は出てきませんでした。
もちろん、パスポートも一緒に紛失です。
パスポート紛失してしまった時の対応は次の記事で紹介しています。
ヨーロッパ在住の方に聞いたところ、イタリアは無法地帯で、盗まれたものはほぼ100%の確率で見つからないそうです。
イタリアは日本人にとっても人気の海外旅行先になっていますので、イタリアに行く際には十分に注意してください。
ヨーロッパはドイツ、フランス、スペイン、スイス、イタリアと行きましたが、この中で治安が悪いと思った国はイタリアでした。
タクシー運転手が道を遠回り
土地勘に慣れていない海外では、多少、タクシー運転手が遠回りしても気が付かないものです。
そのため、タクシーに乗る時はGoogle mapで目的地を設定して、道順を見ていることが多いです。
そんな中、2回ほど、運転手に遠回りされる経験をしました。
被害4:韓国のタクシー
韓国に仕事で訪れた際に、事務所からお客さんの会社まで行く道中のことです。
場所は韓国の首都ソウルです。
その日は道があまり、混んでいなく、渋滞にも巻き込まれずに道路を走行していましたが、突然、タクシーがまっすぐ行けばいい道を迂回するように坂を上り始めました。
すぐに道が違うことに気が付き、注意しましたが、英語も日本語も分からない、もしくは分からないふりをしているのか、何もこちらのいう事に耳を傾けず、しばらくして、同じ道に戻ってきました。
もちろん、走行距離は長くなるので、金額は高くなります。
何も話が通じないので、説明することも出来ずに、なくなく、高い料金を支払いました。
こういった言語が通じないケースもあるので、注意するようにしてください。
被害5:台湾のタクシー
家族5人で台湾旅行に行ったときのことです。
台湾は日本と違い、タクシー料金があまり高くないため、タクシーをよく利用しました。
観光地でたくさん遊んで、ホテルに帰る時に運転手にホテルの場所を伝え、Google mapの場所も見せ、出発しました。
地図では東に行かなければならないところ、北上をはじめ、一向に東に向かう雰囲気がありません。
赤信号の時にもう一度、Google mapを見せましたが、問題ないと言うので運転手を信じ、そのまま乗車していましたが、目的地に向かう素振りがありません。
再度、大きな声で問い詰めたところ、間違っていたと自白し、最後はタクシー代金を無料にしてくれました。
これも日本人は何も言わないだろうといった弱みに付け込んだ犯罪になります。
全員ではありませんが、タクシー運転手の中には色々な手口で、ごまかそうとする人もいますので、犯罪の雰囲気を感じ取った方は冷静になって何が起きているのか判断するようにしてください。
切符購入時の恐喝
海外では親切を装い、近寄ってくる人がいるので、注意してください。
本当に親切で教えようとしてくれてる人も中にはいますが、見た目では相手の気持ちが分からないので、丁重にお断りするようにしましょう。
被害6:スペインの地下鉄
スペイン滞在時に観光地で地下鉄に乗ろうとした時のことです。
切符の買い方に迷い、携帯片手に買い方を模索していると、中年の男性が近寄ってきて、目的地を伝えると切符を購入してくれました。
その後、その男性からお礼代金としてお金の要求をされました。
その時はNoと何度か伝えることで、男性は引き下がっていき、幸い何事もなく事がすみましたが、中には恐喝されてお金を取られる方もいます。
今では、近寄ってきた時はなるべく、すぐにその場を離れるようにして、距離を取るようにしています。
皆さんも被害にあわないためにも、切符の購入などは自分で行うようにしてください。
調べればわかるはずです。
観光地でのお土産強制販売
観光地では買いたくないお土産を押し売りのように強制的に買わせようとする悪質な商法を行っている方もいます。
観光地で、お土産片手にウロウロしている人とは目を合わせないようにしましょう。
被害7:ミラノの観光地
一人でミラノにあるドゥオーモという大聖堂に行ったときのことです。
建物の前にはドゥオーモ広場が広がっており、観光客もたくさんいる場所で、数人の男性がミサンガやマリオネットのような玩具を片手に周囲の人たちに声をかけていました。
たまたま、その方と目が合ってしまい、すぐに近寄ってきました。
いらないと伝えても、自分の鞄の上にミサンガを数個、強制的に置いてきて、お金を要求されました。
一人でいたのも、良くなかったのかもしれませんが、観光地ではこういった悪徳商法を行っている人もいるので注意するようにしましょう。
もし、同じようなことをされたときは強い意志を持って、いらないことを伝え、なるべく、その場を離れるようにしてください。
結構、しつこく、付きまわれました。
実際に怪我につながるような被害は受けたことがありませんが、金銭トラブルや荷物の紛失など、色々な被害を経験しております。
海外に行く時は被害情報を事前に調べ、自己防衛するようにしてください。
それでは、これで被害報告を終わりにします。