今回はテントの中で使うマットについて記事を書いていきます。
マットを持っていない方は是非、ご覧ください。
マットはテントの中で使用するものであり、いくつかの種類があります。
キャンプでマットは必要なの?
このマットの質によって、テント内での居心地が変わります。
それでは、どのようなポイントに注意すればいいのか見ていきましょう。
マットの必要性
まずは、マットを敷くことの目的は主に次のことがあります。
マットを使用する目的
- ゴツゴツした地面から体を守る
- 断熱効果で地面からの冷気や熱を防ぐ
高規格キャンプ場のようにテントサイトが整備されていて、地面に石がない場所にテントを設営する場合は問題がありませんが、砂利や石が多い場所でテント生活を送る場合は、座ったり、横になったりすると痛くなってしまいます。
そんなゴツゴツした地面から凹凸を吸収する役割としてマットは欠かせないものになります。
また、もう一つの目的は地面からの断熱になります。
日中に太陽の熱で温まった地面から地中を伝わり、周辺一帯が熱くなった時にテント内に侵入する熱を遮熱するためにマットは役立ちます。
また、冬場では逆に冷気によって地面が冷たくなることで、テント内から熱が奪われるのを防ぐ手段としてマットは有効です。
夏冬を通して、熱気や冷気を断熱する目的としてマットは便利な断熱道具となります。
それでは、次にマットの種類について説明していきます。
マットの種類
テント設営時には、いくつかのシートやマットを使用することになりますが、それぞれ目的が異なりますので、混合しないように、それぞれ準備してください。
テント設営時に使用するマットとシート
- グランドシート
- インナーマット
- テントマット
それでは、それぞれ見ていきましょう。
グランドシート
グランドシートはテントの下に敷いて使用するものになります。
グランドシートの目的
- 雨水の侵入を防ぐ
- テントを汚れから防止する
主な目的はテントを雨水や汚れから守ることになります。
グランドシートを使用した時と使用していない時の違いは、雨が降った時に分かります。
キャンプは必ずしも晴天に恵まれるわけではなく、山の天気は変わりやすいともいわれるように雨に合うことが頻繁にありますよね。
その時、雨水がテント内に侵入してくると、テント生活が一変してしまいます。
グランドシートがあれば、地面からの雨水の侵入を防ぐとともに、湿気による結露の防止もできます。
また、泥水からテント自身を守ることができます。
グランドシートを敷いておくと、テントが直接、地面に触れることがないため、汚れの防止になります。
特に雨キャンプでは、インナーテントがドロドロにならないため、片付けがとても楽になります。
必要なのはわかってけど、グランドシートってどうやって選べばいいの?
それでは、次にグランドシートの選び方について説明します。
グランドシートの選び方
- 耐水圧
- サイズ
上で説明したようにグランドシートの目的の1つは雨水がテント内に侵入することを防ぐことになります。
そのため、耐水圧は必要なポイントになります。
耐水圧が高ければ高いほど、テント内への水の侵入を防ぐことができると言われており、通常キャンプであれば、耐水圧は1500mm、山キャンプをメインとするのであれば、耐水圧は2000mm以上あるものを選ぶと安心してキャンプを送ることができるでしょう。
そして、次に考えることはサイズです。
基本的に、使用するテントと同じメーカーのグランドシートを使用すれば、サイズは合いますが、異なるメーカーの場合、テントサイズより大きくなる場合があります。
テントサイズよりグランドシートが大きく、シートがはみ出してしまうと、雨がはみ出した部分から浸み込んでくるため、テントと同じサイズか少し小さめのものを使用してください。
大きいものを使用する場合は折りたたんで使用することも出来ますが、自分が使用するテントサイズに合わせたものを購入することをおすすめします。
インナーシート
インナーシートはインナーテントの中に敷くものになります。
家で使用しているカーペットのような目的として使用します。
インナーシートの目的
- ゴツゴツした地面から体を守る(テント内全体)
- 地面からの熱を断熱する
インナーテントの中にインナーシートを敷くことで凹凸のある地面でも体が痛くならずにテント生活を送ることが出来るようになります。
出来るだけ厚いシートを使用することで、痛みを軽減することができるでしょう。
ただし、就寝時はインナーシートだけでは足りないので、後で説明するテントマットを合わせて使用するようにしてください。
また、地面からの熱を断熱する効果があり、熱気や冷気を遮断することができるため、インナーシートは大切な役割を果たすことになります。
インナーシートの役割は分かったけど、選び方はどうするの?
それでは、インナーシートの選び方を見て行きましょう。
インナーシートの選び方
- クッション性
- 断熱性・保温性・防水性
インナーシートの目的の1つはゴツゴツした地面から体を守るクッション性になります。
インナーシートは各メーカーからテントのサイズに合った高性能なものが販売されているので余裕のある方はメーカーから販売されているものを購入するといいでしょう。
アルミシートで代用する方もいますが、アルミシートは少し硬く、且つ、かさばるため収納性がメーカー販売のものと比べると劣ります。
販売されている厚みとしては2cmのものが主流となっていますいますが、ストレスなく寝返りをうてる厚さは4cmと言われています。
そのため、テントマットと合わせて4cm以上のものを選ぶとクッション性としては問題なく、就寝も安眠できるようになります。
そして、断熱性や防水性についても大事なポイントになります。
素材としては発泡ウレタンのものを選ぶといいでしょう。
発泡ウレタン素材は熱伝導が低いため、断熱効果があり、テント内を保温する効果があります。
また、湿気に強い性能を持っているため、防水性もありますが、PVC素材と組み合わせて構成されているシートなら防水性が増すため、アウトドアで使用するのに最適です。
テントマット
テントマットはインナーシートのようにインナーテントの大きさに合わせたサイズではなく、シュラフの大きさに合わせた大きさのものが主流となります。
そして、テントマットの目的は次のようになります。
テントマットの目的
- ゴツゴツした地面から体を守る(就寝スペース)
テントマットは就寝時にシュラフの下に敷くマットとして重要な道具になります。
このマットがあるのと、ないのとでは就寝時の寝心地が大きく変わるでしょう。
テントマットも厚いシートを使用することをおすすめしますが、厚いものは収納性が落ちるため、キャンプスタイルに合ったマットを選ぶといいでしょう。
テントマットって、どうやって選びばいいの?
テントマットにはいくつかの種類があります。
テントマットの種類とそれぞれの特徴をまとめるので、購入の参考にしてください。
テントマットの種類
- インフレーターマット
- エアーマット
- クローズドセルマット
インフレーターマット
インフレーターマットはスポンジ状のウレタンフォームが入っていて、バルブを開け閉めすることで空気を入れて膨らむマットになります。
ウレタンフォームはクッション性があり、且つ、空気を入れることでエアークッションのようになり、テントで過ごすのに最適な柔らかさになります。
空気を抜けば丸めることができるため、収納性にも優れています。
また、ウレタンを使用しているため、遮熱性にも優れているので、バランスの取れたテントマットとなっています。
寝心地が悪くて、夜、就寝ができない方はこのインフレーターマットを試してみるといいでしょう。
我が家もこのインフレーターマットを2つ並べて使用していて、テント全体に広がるように設置しています。
ただ、丸めるのが少々大変なのと価格が少し高いことがデメリットとなりますが、デメリットよりメリットの方が多いので、テントマットの購入を考えている方は、インフレーターマットをおすすめします。
エアーマット
エアーマットはインフレ―ターマットと違い、電動ポンプや手動で空気を入れて使用するマットになります。
空気の量によってマットの硬さを調整できるため、好みのクッション性にすることができるため、安眠するには最適なものになります。
また、空気を抜けば小さくすることができるので、収納性は他のマット比べて高く、且つウレタンなどの材料も使用していないため比較的安価なものになります。
ただ、穴が開いた時は使い物にならなくなるので、キャンプに行く前に事前にパンクしているのか調べていく必要があります。
少し、手間ですよね。
ただ、収納スペースを取らないので、車に積んでおいて車中泊の時に使用したり、比較的安価に購入でき、クッション性を求めている方はエアーマットを選ぶといいでしょう。
クローズドセルマット
クローズドセルマットは他のマットと異なり空気を入れる必要がなく、クッション性のあるフォーム材できたマットになっており、安価な物となっています。
空気を入れる必要がないため設置後すぐに使用することができ、且つ、パンクの心配がないので、初心者に扱いやすいものになっています。
また、傷や汚れにも強く、軽量にできているので、ツーリングや登山キャンプをメインにする方はクローズドセルマットを選ぶといいでしょう。
折りたたんだり丸めて収納するので、かさばりしやすく、また、他のマットと比べ薄いためクッション性が劣ることがデメリットとなります。
それでは、紹介してきたマットの特徴をまとめます。
インフレーターマット | エアーマット | クローズドセルマット | |
---|---|---|---|
クッション性 | ウレタンと空気 でちょうど良い (ウレタン+空気) |
空気量で調整可能 (空気のみ) |
薄いため硬い (ポリエチレン) |
収納性 | 折りたたみ時の サイズが大きい「✕」 |
コンパクトに 折りたためる「〇」 |
折りたたんでも かさばるサイズ「△」 |
断熱性 | 高い | 高い | 低い |
耐久性 (寿命) |
5年前後で接着面の 剥離や空気漏れ発生 |
凹凸面の使用で パンクしやすい |
汚れに強く長持ち |
重さ | 重い | 中くらい | 軽い |
価格 | 高い | 安い | 安い |
キャンプをする時のグランドシート、インナーマット、テントマット3つの道具について紹介しました。
個人的にはグランドシートとテントマットは必須、インナーマットは必要性に応じて購入するのがいいと思います。
キャンプをする環境(地面や季節)を考えながら道具を揃えて、持って行くようにしましょう。
キャンプマットやシートの用途と選び方を理解できましたか?
マットはキャンプ道具をそろえる時に必ず購入したほうが良い道具の1つになるので、
選び方が分からない方は、もう一度、この記事を読んでみて下さい。
それでは、また!