キャンプ道具として必要なものに寝袋がありますよね。
この記事、寝袋について紹介しますので、ご覧になってください。
夏キャンプでは寝袋が無くても寒くないので、夏しかキャンプをやらない方は持っていない方もいるかもしれませんが、夏以外のキャンプでは必須になります。
寝袋にも種類と適温があるので、季節に合わせた寝袋を使用するようにしてください。
シュラフ(寝袋)の種類
シュラフにも種類があるのご存知ですか?
まず、最初にシュラフの種類について説明し、その後に選び方について説明していきます。
シュラフ(寝袋)の種類
- レクタングラー型(封筒型)
- マミー型(人間型)
このようにシュラフ(寝袋)は大きく分けて2つの形状に分類されます。
それでは、それぞれのシュラフの特徴について解説していきます。
シュラフの種類①:レクタングラー型
レクタングラー型のシュラフってどんな物なの?
- 長方形(封筒型)の形状をしていて上下の幅が均一のもの
レクタングラーとは英語で長方形を意味する言葉になります。
この言葉の通り、上下の幅が均一にできており、布団に近い感覚で使用できることが特徴となります。
また、ジッパーで開閉できるため、夏のように暑い季節ではジッパーを開けて、温度調節をすることができます。
同じメーカーのものだと2つのシュラフを開いて連結することで大きな布団のようになるので、ファミリーで使用するのに向いているシュラフになります。
実際、Colemanのレクタングラー型シュラフを6人家族で使用しており、2つずつ連結して、敷布団と掛け布団として使用しています。
- ジッパーで開閉できるので温度調整がやりやすい
- 同じシュラフの場合、連結して大きな布団として使用できる
- ゆとりのある作りとなっているため、寝返りが打ちやすい
良い点が逆にデメリットになることもあります。
ジッパー開閉で温度調整がやりやすく、ゆとりがある反面、密着性がなく、保温性は少し劣ります。
そのため、寒い冬キャンプには向かないシュラフになります。
- 保温性が他の種類のシュラフと比較して劣る
シュラフの種類②:マミー型
マミー型のシュラフってどんな物なの?
- 体の形状にあわせた人型の形をしているもの
マミーとは英語でミイラを意味する言葉になります。
寝袋に入って顔が出ている姿がミイラに似ていることからマミー型と言われるようになりました。
そして、このマミー型は体の形状に合わせて作られていることから密着性が高く、保温性に優れています。
秋冬キャンプは氷点下になるキャンプ場が多いため、寒い季節をメインにキャンプを行う方はマミー型を選ぶといいでしょう。
そして、コンパクトに折りたためることが特徴となっているため、コンパクトカーやバイクでキャンプに行くような荷物を減らしたい方におすすめなシュラフになります。
また、登山にシュラフを持って行く場合もマミー型がおすすめになります。
- 密着性が高く保温性に優れる
- コンパクトに折りたためるものが多く持ち運びに便利
そして、悪い点は密着性が高い分、寝返りが打てないことです。
圧迫感があるため、少し、寝苦しいですよね。
- 密着性が高いため寝返りが打てず寝苦しい
寝袋にも種類があることが分かりましたか?
レクタングラー型とマミー型の中間の特徴を持っているエッグ型のシュラフもありますが、大きく分けるとこの2つの種類になります。
それぞれの良い点と悪い点を紹介しましたが、次ではシュラフを選ぶ時のポイントについて解説していきます。
シュラフを選ぶ時の3つのポイント
テントを選ぶときは下記の3つのポイントを抑えて選ぶといいでしょう。
シュラフを選ぶ時の3つのポイント
- 使用季節(温度環境)
- 中綿の種類
- メンテナンス性
ポイント①:使用季節(温度環境)
シュラフには使用季節によって適切なものが異なります。
実際に訪れるキャンプ場の温度や使用季節を考えてシュラフを購入するといいでしょう。
どのように、適温のシュラフを選べばいいの?
- 商品に記載されている使用温度目安を参考にする
シュラフには使用温度が記載されていますが、概ね、「夏用」、「冬用」、「3シーズン
用」といったように季節別に分けられています。
それでは、どのような温度が適温になるのでしょうか?
人によって寒さの感じ方は異なるため、購入する際には自分に合ったものを選ぶのが一番いいのですが、キャンプ用品店で実際の山の温度は分かりません。
参考にそれぞれの季節による温度を示しますので、参考にしてください。
季節ごとの使用温度について
- 夏用:使用温度 10℃~15℃前後
- 冬用:使用温度 -5℃以下
- 3シーズン用:使用温度 -5℃~10℃前後
上記はあくまで参考温度になります。
今まで、春、夏、秋の3つの季節でキャンプを楽しんでいます。
春と秋は氷点下まで下がることが多いので、寝袋だけでは寒さがしのげません。
そのため、追加で布団や暖房器具を持って行っています。
ストーブを持って行くこともありますが、就寝時は一酸化炭素中毒にならないため、消す必要があります。
そうすると、夜中に寒さに耐えきれず起きてしまうこともあるので、もし、余裕のある方はオイルヒーターを使用するといいでしょう。
一度、レンタルしましたが、快適でした。
夏キャンプでは、夜の気温は20℃以下まで下がることがあります。
何も防寒具を持って行かなかった場合、快適な夜を過ごせなくなるため、10℃~15℃前後で使用できるシュラフを持って行くといいでしょう。
ポイント②:中綿の種類
中綿の種類もシュラフを選ぶ時の重要なポイントになります。
それでは、中綿にはどのようなものがあるのでしょうか?
中綿の種類とそれぞれの特徴について
化学繊維
- メリット:洗濯可能で価格が安い
- デメリット:重くてかさばる、且つ、保温性が低い
ダウン
- メリット:コンパクトで保温性が高い
- デメリット:保管が難しく、価格が高い
このように中綿の種類によって特徴が異なります。
寝袋はキャンプ道具の中では、かさばる道具の一つになるため、登山やツーリングでシュラフを持って行く場合は、コンパクトで保温性の高いダウンを持って行きたいところですが、沢登りや雨に打たれるような場所で使用する場合は、ダウンだと水に弱く、乾きづらい特徴があるので、その場合は化学繊維の物の方がいいでしょう。
また、ファミリーキャンプをメインにする方は車でキャンプ場に行くと思いますので、多少荷物がかさばっても、洗濯可能で安価な物の方がいいでしょう。
そのため、使用用途によって、シュラフを選ぶようにして下さい。
ポイント③:メンテナンス性
最後にメンテナンス性についてです。
シュラフも使用していれば徐々に汚れや臭いが付いてきます。
頻繁に洗う必要はありませんが、子供がいる場合は特に汚れが付きやすいので、洗濯して、汚れを落としたくなると思います。
洗濯可能かどうかはシュラフに記載されていますので、必ず、確認してから洗濯するようにしてください。
「丸洗いOK」と記載されているものは洗濯機を使用してもいいと思いますが、それ以外のものは手洗いが基本になります。
洗濯機使用不可の商品を洗濯機で洗った場合は中綿が片側によってしまい、戻せなくなることもあるので、やめましょう。
手洗いする場合は、お風呂に水をためて、洗うといいでしょう。
中綿がダウンの場合は乾きずらいので、乾燥させる時は完全に乾いているのか確認を怠らないようにして下さい。
生乾きの状態で収納すると、カビが生えたり、ダニが繁殖します。
生地を傷めないように、直射日光は避けるようにして、風通し良い場所で完全に乾かすようにしてください。
メンテナンスについて
- 洗濯可能かどうかを確認し、丸洗いOKのものは洗濯機で洗う
- 洗濯機使用不可のものは、お風呂に水をためて手洗いする
- 直射日光を避け、風通しの良い所で完全に乾かす
シュラフの種類と選び方が分かりましたか?
自分のキャンプスタイルに合ったシュラフを見つけてみて下さい。