ダッチオーブンにはいくつかの種類(素材)があります。
この記事では、その違いについて解説していきます。
ダッチオーブンって何?
ダッチオーブンは魔法のお鍋です。
「煮る」、「蒸す」、「炒める」、「揚げる」などが1台でできる万能な調理器具です。
重厚な作りになっているため、焚き火の高火力にも耐えることができ、重い蓋で密閉すれば、蒸気で蓋が持ち上がることもなく、ウォーターシール効果により、旨味をしっかりと閉じ込めることができます。
それでは、どのような種類があるのか見ていきましょう!
ダッチオーブンの種類について
まず、ダッチオーブンの種類ですが、どのようなものがあるのでしょう。
ダッチオーブンの3つの材質
- 鋳鉄製
- 黒皮鉄板製
- ステンレス製
上記のように、ダッチオーブンにはいくつかの材質のものがあります。
それぞれ、材質によって特徴があるので、説明していきたいと思います。
下記の説明を読んで、自分に合ったものを探してみて下さい。
鋳鉄製ダッチオーブンの特徴
鋳鉄製のダッチオーブンはキャンプで使用するのに最も雰囲気のでる素材になり、下記のような特徴があります。
ポイント①:重厚感があって、かっこいい見た目
鋳鉄製のものはフライパンも同様ですが、使い込んでいくうちに油でコーティングされていくため、使えば使うほど焦げづらいものになっていき、且つ、黒光りした見た目のかっこいいダッチオーブンへと変化していきます。
これをダッチオーブンの世界ではブラックポットと言います。
- 鋳鉄製は変化を楽しみたい人におすすめな材質です
ポイント②:無水調理ができる
重い蓋を載せることで、しっかりと密閉されるため、水蒸気を閉じ込めることができます。
そのため、無水調理や圧力鍋のような使い方ができるため、素材が柔らかくなり、とても美味しく料理が仕上がります。
蓋の上に炭をのせて、上から温めれば、オーブンとして使用することもできます。
- 重い蓋で圧力を上げることができるので圧力鍋と同じ効果が期待できます
ポイント③:シーズニング(慣らし作業)が必要
購入時にはシーズニング(慣らし作業)が必要になります。
シーズニングとは、出荷前に塗られている「錆止めワックス」を落とし、鋳物の表面に油を染み込ませてコーティングする作業になります。
ワックスを落とし代わりのオイルを染みこませることで、においや焦げがつきにくくなります。
この作業は必ず実施してください。
やり方については、このページの一番下に載せてあるので参考にしてください。
鋳鉄製ダッチオーブンは手入れが必要
酸味の強い料理を長時間保存したり、水につけておくと錆の原因になります。
使い終わった後は油のコーティングを落とさないように洗剤で洗うことはせずに水洗いをしてください。
水洗いでなかなか落ちない場合は水を入れて火にかけると汚れが浮いてきます。
長持ちさせるために使用後はお手入れを行いましょう。
黒皮鉄板製ダッチオーブンの特徴
黒皮鉄板製ダッチオーブンは鋳鉄製ダッチオーブンとほとんど同じ使い方ができます。
もちろん、無水調理やオーブンとしての用途も果たします。
では、黒皮鉄板製の特徴はなんでしょうか?
ポイント①:手入れが簡単
黒皮鉄板製のダッチオーブンは鉄の表面に皮膜を施すことで錆を抑制するように作られています。
この皮膜は洗剤で落ちることがないため、使用後は洗剤を使ってタワシで汚れを落とすことができるので、鋳鉄製ダッチオーブンと違い手入れが簡単です。
ただし、完全に錆防止ができるわけではないので手入れは必要になります。
使用後は油を塗る作業(手入れ)を怠らないようにしましょう。
- 使用後は洗剤を使用して汚れを落とすことができるので初心者におすすめ
ポイント②:衝撃に強い
鋳鉄製ダッチオーブンと比べて耐久性が高いため、強い衝撃を加えても簡単に壊れることはありません。
また、黒皮鉄板製は耐久性が高いため、急な加熱や冷却などのヒートショックに強いため、熱い状態に冷たい水を注いでもヒビが入ってしまうことはありません。
- 耐久性が強いため、使用後すぐに洗うことができます
表面加工がされているため、鋳鉄製ダッチオーブンと比較すると価格が少し高いですね。
ステンレス製ダッチオーブンの特徴
ステンレス製のダッチオーブンは錆びにくく家庭の調理器具と同じ扱い方が可能です。
そして、ステンレス製ダッチオーブンには下記のような特徴があります。
ポイント①:重量が軽い
重量は鋳鉄製、黒皮鉄板製よりも軽量にできていてるため、調理する時の扱いが楽です。
鋳鉄製のような黒光りしたアウトドアに適した見た目ではありませんが、キャンプギアをスタイリッシュなもので揃えたい人にはお勧めです。
- 重量が軽いため、女性でも簡単に扱うことができます
ポイント②:IH調理器に使用することが可能
ガスコンロだけでなくIH調理器にも使用することができるので、アウトドアだけでなく普段使いの調理器具として、家庭でも使用することができます。
また、手入れも簡単でシーズニングや使用後に油を塗る作業は必要ありません。
ただ、熱伝導率は他のダッチオーブンと比較して低いため、調理するときには食材に熱が通るまで、少し時間がかかるでしょう。
- 家庭鍋として普段使いするのに最適
価格が鋳鉄製のものと比べ2倍くらい高いので、お金に余裕があって、普段使いと併用したい人にはおすすめです。
各メーカーのダッチオーブン比較
上ではそれぞれの材質による特徴について説明してきました。
それでは、メーカーからどのようなダッチオーブンが販売されているのか見ていきましょう。
SOTO | LOGOS | ユニフレーム | ロッジ | |
素材 | ステンレス | 鋳鉄/ ポリエステル |
黒皮鉄板 | 鋳鉄 |
シーズニング | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 |
重量 | 7kg | 11kg | 8.8kg | 8.72kg |
本体サイズ | 幅41×高16.2cm | 32.5×16.5cm | – | – |
内側サイズ | 内径31(25.5)× 深さ13cm |
内径29.5(24)× 深さ13cm |
内径30.5× 深さ13cm |
内径30× 深さ12.5cm |
※12インチのサイズで比較
この中でLogosのダッチオーブンが初心者におすすめです
Logosのダッチオーブンがおすすめな理由
- 鋳鉄製のダッチオーブンですが、植物性オイルを使用して仕上げてあるのでシーズニングの作業が必要ない
- IH調理器でも使用できる
- 3つのサイズ(8インチ、10インチ、12インチ)が用意されているので、家族人数に合わせて最適なサイズのダッチオーブンが選べる
シーズニング作業は結構手間がかかる作業なので、シーズニングが不要なところはかなり魅力的な特徴ですね。
6人家族でも10インチで十分
12インチになるとサイズが大きくなるため、大人数の料理をいっぺんに作ることができますが、重さが11kgとかなり重くなります。
10インチになると重さが半分の5.5kgになるので、かなり軽く感じます。
10インチのサイズでも丸鶏をまるごと入れることができますし、カレーを作っても6人家族なら、おかわりができる量を作ることができるので、十分ですね。
通常家族なら10インチがいいと思います。
使用前のシーズニングと使用後のお手入れ
この作業は鋳物のフライパンと同じように使用前に製品に付着している錆止めのワックスを落として鋳物に油をしみこませる作業になります。
使用後にも油をしみこませることで錆止めができるので、手入れは大変ですが長持ちさせるために必ずこの作業を実施するようにしましょう。
この作業を飛ばしてしまうと錆の原因になります。
シーズニングと手入れのやり方
使用後は洗剤を使用せずに水を沸騰させてヘラなどを使って汚れを落とす。
洗った後、直接火にかけて十分に乾燥させる。
油を本体と蓋にまんべんなく塗る。
ダッチオーブンを中火にかけて煙がなくなるまで熱する。
購入時はこの の作業を4~5回繰り返す。
使用後は1回やれば十分です。
完了したら最後に油を塗って冷ましたら完了です。
保管するときは新聞紙などに包んで保管してください。
新聞紙は湿気を取ってくれるので錆防止の役に立ちます。
自分のお好みのダッチオーブン見つけられそうですか?
この記事を読んで、自分に合ったダッチオーブンを見つけて下さいね。
https://hayumino-blog.com/roast_chicken/